桜の開花宣言がされるとお花見が近づいてきてワクワクしている人もいるのではないでしょうか。
しかし、このお花見。
もしかしたら近い将来なくなるかもしれません。
お花見がなくなる理由とは
お花見と言えば、ソメイヨシノですよね。
桜と言えば、染井吉野(ソメイヨシノ)というぐらい日本人には馴染みの桜ですよね。
以前、このブログでも取り上げていますが、染井吉野は東京の駒込あたりで生まれた品種です。
接ぎ木でしか育たないクローン桜でもあるので、条件が揃うと一斉に開花して一斉に散るという姿が日本人の美学にもあって広まっているのではないかと思います。
しかし、このソメイヨシノ。
そろそろ全国各地から姿を消してしまうかもしれません。
ソメイヨシノはそろそろ寿命!?
ソメイヨシノの寿命は60~80年ほどだそうです。
各地に植えられているソメイヨシノは、戦後間もなく植えられたことからそろそろ各地のソメイヨシノも寿命が近づいてるのだとか。
もともと病気にかかりやすいのもあり、 加齢でより病気のリスクが高まるのだそうです。
その病気とは「サクラてんぐ巣病 」
この病気は、かびの一種(タフリナ菌)が原因でおこる伝染病で、この病気にかかると花が咲かなくなっていくそうです。
そのため自治体でもソメイヨシノの植え替えから他の品種に植え替えるところも出てきているそうです。
そうなると、これまでニュースにもなっていた桜前線やら開花予想だのはあまり意味を持たなくなります。
またお花見も2月頃からダラダラと咲き続ける河津桜などでは、なんとなく盛り上がりにかけてしまうかもしれません。
いずれにしてもソメイヨシノが寿命を迎えつつあるというのは、私たち日本人にとっては春の一大イベントがなくなってしまうかもしれません。
ソメイヨシノの代役とは?
ソメイヨシノがなくなってしまったら、日本の一大イベントのお花見はどうなってしまうのか心配になりますよね。
しかし、このソメイヨシノの代役として注目されている桜があります。
それが「神代桜」です。
咲く時期は、ソメイヨシノとほぼ同時期。
しかも「サクラてんぐ巣病」にも強い品種として採用する自治体も出てきているそうです。
やがて桜のお花見はソメイヨシノではなく、神代桜なんて日が来るかもしれません。
桜が一斉に咲いて散っていく様はいつ見ても心打たれます。
壮観な姿を見られるうちにお花見を楽しんでおきたいものです。
今年はそんなことを考えながらお花見をしてみてはいかがでしょうか。