桜の染井吉野の発祥は?実はクローンだった?桜前線ができた理由は?

4月
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花見のシーズンが近づいてくると、
なぜだかソワソワしてきますよね。

今年はどこの花見を見に行こうかとか、
どのポジションを取ってみんなと騒ごうかなんて
いろいろ準備を入念にしているころだと思います。

桜の花見というと、ソメイヨシノが定番ですが、
ソメイヨシノのことどれぐらい知っていますか。

今日はソメイヨシノのことご紹介します。

桜の染井吉野(ソメイヨシノ)の発祥は?

ソメイヨシノって漢字では、
染井吉野って書くんですよ。

知ってましたか。

では、ソメイヨシノの名前から
発祥をご紹介すると、そもそも
ソメイヨシノという品種は、日本原産種の
エドヒガン系の桜とオオシマザクラの
交配によってできた品種なんですね。

観賞用の品種なのですが、
この品種を作ったのは、
なんと江戸の染井村(現在の駒込)でした。

つまり、ソメイヨシノは東京産の桜なんですよ。

東京生まれのソメイヨシノですが、
漢字では染井吉野って書きましたよね。

実は、当初は西行法師などが歌に詠んだり、
太閤秀吉の花見で有名な奈良の吉野山の名を取って、
吉野桜で広めたそうなんです。

しかし、その後、ソメイヨシノは吉野山に多く咲いている
ヤマザクラとは別品種ということが藤野寄命さんの調査で分かって
名前を吉野桜のままにしておくと、誤解を招くということで
産地である染井村の名を取って、染井吉野となったそうなんです。

なるほど、名前の由来は分かりましたよね。

しかし、このソメイヨシノ。
その他にもトリビア的なネタがあるんですよ。

実はクローンだった?

ソメイヨシノという桜は、先ほどご紹介したように
エドヒガン系の桜とオオシマザクラの
交配によってできた品種なんですが、
実は重大な秘密があったんです。

それは、ソメイヨシノ自体は、2種類の
交配でできる桜なんですが、ソメイヨシノ同士では
交配できないんです。

つまり、ソメイヨシノという品種は、
一代限りの品種でタネを残せないんです。

そこで、各地のソメイヨシノは、接ぎ木によって
増えていったんです。つまり、今の言葉で言うと、
クローンということになります。

実は、ソメイヨシノという桜は、数少ないソメイヨシノを
クローンで増やしていった結果、各地で見事な
桜並木を作るようになったというわけなんです。

しかし、クローンで増えたことで、面白い出来事が
起こるようになりました。

桜前線ができた理由は?

ソメイヨシノはクローンであるが故に
他の桜の品種にはないある特徴があります。

それは、同じタイミングで一斉に咲き、
同じタイミングで散るという現象が起こります。

クローンなので、特徴は全て同じになるんですね。

子孫を残していく河津桜だと、1ヶ月近く咲き続けるのとは
違う現象になるんですね。

これによってできたのが、天気予報でも
お馴染みの桜前線という開花時期の予報です。

クローンであるため、一定の気象条件によって
ほぼ同時に咲き始める特徴を活かして
開花時期を予測できるようになったんですね。

まとめ

ソメイヨシノは、東京で生まれた桜の品種ですが、
実はクローンだったために、この品種は人の手を
借りないといつか地上からなくなってしまう
儚い品種だったんですよね。

そして、このクローンの特徴を活かして
開花予想を表す桜前線が生まれたんですよね。

こうして見ると、これまで何気なく見ていた
桜も今年は少し違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

いつもはお酒を飲んで騒いでいるだけの花見かもしれませんが、
たまにはソメイヨシノに思いを馳せて、その儚さなどを
しんみりと味わってみてはいかがでしょうか。

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